2018.11.09 Friday
キャメルの特徴
朝夕冷え込む季節になり、暖かく軽いキャメル毛布が活躍してます。オオバです。
「キャメルは湿気をよく吸って、よく発散します。でも暖かさは逃さない!?」
いったいこれはどういう事なのでしょう・・・とても不思議な感じです。
「繊維中に含むことができる水分量を公定水分率と呼びますが、
繊維の種類によって吸収する水分の量は異なります。
綿と比べてもキャメルは2倍高いです。」
水分をたくさん吸うイメージだと、逆に冷えてしまいそうに感じるけど。
「でもそうではなくて、ヒートテックなどの逆バージョンで、
気体(水蒸気)が、液体に変化する際に発生する熱を凝縮熱といいますが、
これは、公定水分率が高ければ高いほど、発熱量が多くなります。
つまりあたたかい。」
でもずっと湿っていたら?
「それも大丈夫。キャメルは水分を飛ばす発散性も優れています。
キャメルは多孔質繊維なので、繊維の表面積が大きくなるため
発散性がウールの2倍、綿わたの8倍もあります。
だからムレてもヒンヤリすることなく、サラッとしています。」
暖かさを逃さないのは?
「キャメルは毛髄(毛の中身)が発達していて、留熱、保温性が優れているので、
暖かい空気をたっぷりため込から暖かい。」
「さらに良質なキャメルは細くて長く軽く、ふわふわなのに、
絡まりにくい性質を持っているから、固くなりにくいので、ふわふわ感が長持ちします。」
なんだかキャメルの毛に包まれてみたい気分になってきました。
「それにキャメルは無理やり採取とかではなくて、
毎年自然と抜け落ちる時期に集めるので、自然環境にもやさしいけど、
原料としてウールに比べると少なくて、希少なんです。」
だから高級品なんですね。