三河木綿開発秘話

三河木綿6重ガーゼケット、開発へのこだわり

 

社長の山本いわく、

「品質に関係なく、安さだけを追求した製品開発に疑問を感じていました。ものづくりに携わるなら人の体に本当に良いものを作りたい。私たちには三河木綿という伝統のある天然素材があります。この魅力を最大限に生かした今までにない寝具を作りたいと思いました。」

そして、信頼を寄せる繊維製造メーカー、株式会社ガーデンの柴田社長と二人三脚での挑戦が始まりました。

山本がこだわったのは、三河木綿独特の、今までにない「ボリューム」と「なめらかな肌ざわり」。柴田社長はこの二つの課題を達成するべく、何度も試作を行いました。

商品ができるまでの工程は、全て一から手探りの状態。外側のガーゼ生地の糸はいろいろな細さの糸で試した結果、下着に用いる極細の糸を使いました。通常これはタオルケットには使われることのない細さですが、糸が細い分だけ肌ざわりがなめらかになります。近年はアトピーや敏感肌の人も増えて、消費者が肌に触れるものの質感を重視する時代となりました。安心感を与える肌ざわりを突き詰めた結果、60番手という細い糸を使う結論に至りました。

 

 

織り方も、通常、寝具の場合、3重か4重がさねが一般的ですが、「今までにないボリューム」を実現すべく、6層同時に織り上げる手法を採用。内側には、ボリュームアップのため、太い糸を使用。外側と内側の糸の細さが違うため、糸に力をかける際の微調整が必要となります。途中、力の加減が分からず、何度も糸が切れたり、完成しても、思うようなボリュームが得られず、何度も何度も試行錯誤を重ねました。

 

 

うして前例のない商品開発に約一年間取り組み続けた結果、「三河木綿6重ガーゼケット」は完成しました。

使う人のことを第一に考えたものづくりができるのが、日本の職人の素晴らしいところです。「体に良いものを提供する」ことは、製造への配慮や素材の品質管理など手間暇がかかる作業の連続です。そこに儲けや自己都合が入ると良いものが作れません。実際「三河木綿6重ガーゼケット」は、裁断と縫製はすべて職人による手作業です。商品一枚一枚に傷がついていないか、全て目で点検しています。時間はかかりますが、私たちには満足してもらえる商品をお客様に届ける責任があると思っています。

 

 

また、「三河木綿6重ガーゼケット」は外側と内側の階層のガーゼの糸の細さが違う為、洗濯機で洗えば洗うほど、ふっくらと柔らかくなる特徴があります。使うほどに風合いが変化して、自分だけのタオルットになっていきます。冬でも気持よくお使いいただいているお客様も多い、天然屋の大人気アイテムです。

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